終活の必要性は理解されつつあると感じますが、いざ具体的にとなるとまだまだ先のことと考えてしまいますね。特に遺言とかは、子からすると「親からどう思われてるのか」ととらえがちで、実行した後に真意がどう伝わるかどうか難しいですね。子同士の軋轢があったりするとなおさらです。
まずは「子に迷惑をかけない」という視点に絞って、終活の「ロードマップ作り」から始めたらどうでしょう。
とはいっても自分の年齢のこと、一人住まいなのか施設なのか、子と同居か別居かでも違ってきます。最近、自分の周りは親だけ又は一方の親のひとり住まいの家が多くなってきています。まずはそこに絞って提案していこうと思います。
親だけ、又は一人住まいの場合の終活ロードマップ
① 50代~60代前半:意識を持ち始めるべき時期
《情報収集をして心構えを学ぼう!》
・終活の基本を学ぶ(書籍・セミナー・体験談など)
・ 親しい人と終活の話をしてみよう
《持ち物の整理を始めよう!》
・使わないものを処分し始める(生前整理)
・アナログ(紙)とデジタル(PC, スマホ)の情報整理 👈これ大事!
② 60代後半~70代前半:具体的な準備を進める時期
《生活環境は大丈夫?》
・住まいのバリアフリー化 or コンパクトな住居への移行
・近所付き合いや地域との関係
《資産・契約関係は整理できてる?》
・銀行口座や保険、不動産などの一覧を作成
・遺言書の作成を検討(エンディングノートと並行)
・デジタル遺品(SNS、メール、サブスク契約)の整理 👈これ意外と大事!
③ 70代後半~80代以降:最終調整と共有の時期
《家族や周囲と情報を共有できてる?》
・作成した資料を子どもや信頼できる人と共有
・「何かあったときの連絡先」「希望する介護・医療・葬儀」の意思を伝える
《介護・医療・葬儀の準備》
・施設入居の可能性がある場合の費用や手続きの確認
・延命治療の意思表示や葬儀の希望をまとめる
🔹ポイント
📌 「遺言」よりもまずは「生活の整理・負担軽減」を優先し、自然に話を広げる
📌 無理に全部やろうとせず、少しずつ着手できる自分なりの仕組み(ロードマップ・手順書)を作る
📌 エンディングノートを入り口にし、遺言書作成につなげる
以上、まずは概要からです。これから、ひとつずつ具体的にポイントを考えてみますね。
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