第2回:「面接官は飽きる―あなたの回答は印象に残る?」

私は、多い時で一日に30人の面接をしたことがあります。・・・ほんと過酷ですねぇ。

こんな時に、「あれ⁈この人さっきの人と同じことを言ってる?」というのがあるんですね。何人も!

予備校とかで「これを言えば大丈夫!」って教わってきたのでしょう。いくら立派な回答でも30人が同じだったら?・・・聞く側は飽きます。

気の毒ですが飽きる回答をしてしまったあなたは覚えてもらえません。

では、どうする!

(面接官を飽きさせないためには?)

〇 「自己PRで失敗を成功に導いた経験を語ること!」、「グループ面接では相手への共感や興味を示すこと!」などはどこの予備校でもマニュアルでも書いていることです。受験生の多くがこのとおりにしたらどうでしょう。飽きるか、気持ち悪い!

・・・「マニュアルそのまんま」は逆効果

〇 逆に面接官に強烈な印象を与えようというマニュアルを真に受けたのか、面接の20分間ずっとハキハキと大声で強烈な答え方をした人もいました。別の意味で印象には残りますが、

・・・正直引きますね。

〇 自然な流れの中で一つか二つだけ、成功体験でも失敗体験でも具体的なエピソードを自然に語った人が印象に残りました。

例えば、皆が部活やアルバイトを頑張って成長しましたと話している中で、「インドを放浪してました。違う文化を感じたかっただけです。」という話は今も印象に残っています。

〇 グループ面接でもずっと黙っている人がいて、この人は大丈夫かと思っていたら、最後に鋭い意見をひとこと述べて、見事にグループがその流れになったこともあります。意図的かどうかは分かりませんが印象に残りますね。

繰り返しますが、面接官も人ですから、説教や自慢話には飽きる人たちです。

失敗は失敗のままでいいんです。マニュアルどおりの完璧な回答を用意するよりも「未完成のあなたが、悩んできたこと。苦労したこと。」そのままを感じさせることで、面接官は飽きることなく共感し、心に届くと思いますよ。

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